おいでよ!天空の園・松山湿原の森プロジェクト

地域再生計画の作成主体の名称
北海道

地域の現状
(1)上川北部地域の概要
北海道上川地域は、士別市、名寄市、和寒町、剣淵町、下川町、美深町、音威子府村、中川町及び幌加内町で構成される北部地域、旭川市、鷹栖町、東神楽町、当麻町、比布町、愛別町、上川町、東川町及び美瑛町で構成される中部地域並びに富良野市、上富良野町、中富良野町、南富良野町及び占冠村で構成される南部地域の4市 17 町2村で構成され、北海道のほぼ中央に位置している。
域内には、道内の森林面積 5,538 千 ha の約 15%(808ha)を占める豊かな森林資源を有しており、なかでも上川北部地域は、天塩岳に源を発する天塩川が縦断しており、農業や林業が盛んな地域であるが、人口は昭和 30 年代の約 17 万人をピークに減少が続き、直近の国勢調査(平成 27 年実施)では7万人まで落ち込んでおり、今後さらに人口減少が進むと見込まれている。
さらに、北部地域の代表的な観光資源の一つである「松山湿原」は標高 797m に位置し、北海道自然環境保全地域である松山ピヤシリ山系に属しており、日本最北の高層湿原としてシダ植物やコケ植物など約 200 種の特徴ある植物が生息していることから環境省が選定する「日本の重要湿地 500」の一つに数えられている
が、近年は案内看板や散策路などが老朽化し、入山者に対して安全かつ適切な案内ができていないといった課題などから、入山者数は伸び悩んでいる状況にある。

地域の課題
上川北部地域の人口は、4-1に記載のとおり、現在ではピーク時である昭和30 年代の人口の約4割となっており、人口減少による地域経済の縮小が大きな問題となっていることから、北海道創生総合戦略において上川地域の「基本的方向」に位置づけている交流人口の拡大に向けて、上川北部地域内の観光資源を活用し、地域の活性化を図ることが喫緊の課題である。
これまで、松山湿原に対する取組として、本道では、その優れた自然生態系や生物多様性を確保するため、道条例による自然環境保全地域の指定をはじめ、貴重な植生に関する情報発信等を行ってきたほか、松山湿原が所在する自治体である美深町や同町の観光協会等と連携し、登山道のパトロールやウッドチップの敷設等を行ってきたところであるが、案内看板や散策路の設置から約 10 年が経過し、案内看板に判読が困難な箇所が生じているほか、湿原の散策路である木道で段差が発生し、歩行しづらい箇所が生じており、入山者に対して適切かつ快適なルートが案内できていないことから、入山者が立入禁止区域の湿原に侵入し、湿原の貴重な植生を傷つける可能性があり、日本最北の高層湿原としての特徴的な環境が失われることが懸念されている。
また、松山湿原では、ヒグマ対策や登山の記念として湿原への登山道入口に「松山の鐘」を、山頂部に「長寿の鐘」を設置しているが、長年風雨に晒された結果、鐘全体が錆に覆われており、湿原の景観が損ねていることから、登山者に悪い心証を与えているほか、湿原内にその貴重な植生を説明する看板等がなく、日本最北の高層湿原として松山湿原が有する魅力を適切に伝えられていないことも、同湿原への入山者数が伸び悩んでいる要因と考えられている。
さらに、湿原への入山に際しては、入山者の遭難事故を防止し、安全を担保するために、下山時刻、氏名、住所等を記載する入林届の提出を呼びかけており、同湿原にも入林届出箱を設置しているが、現在は登山道入口から 100 メートル程度離れた場所に設置されているため、入林届を提出する必要性を認識しないまま入山してしまうおそれも指摘されている。

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